GoProは高画質でアクティブな映像が撮れる優れたアクションカメラですが、”音”にこだわるなら外部マイクの導入が欠かせません。
本記事では、撮影シーン別におすすめのマイクや、選び方・接続方法まで徹底解説します。Vlogやツーリング、旅動画をワンランク上に仕上げたい方はぜひ参考にしてください。
なぜGoProに外部マイクが必要なのか?
GoProは手のひらサイズのボディに強力な映像性能を詰め込んだアクションカメラですが、その一方で音声収録の性能には限界があります。特にVlogや旅動画、インタビューなど「声」をしっかり届けたい撮影では、音質の違いが視聴者の印象を大きく左右します。
ここでは、GoProに外部マイクを導入することで得られる主なメリットと、なぜ多くのクリエイターがマイクを追加しているのかを具体的に解説します。
内蔵マイクの限界と外部マイクのメリット

GoProの内蔵マイクは最低限の録音は可能ですが、風切り音やこもった音が入りやすく、音質に限界があります。特にトーク中心のVlogでは視聴体験に影響を及ぼすことも。
外部マイクを使えば、クリアな音声収録が可能になり、臨場感や声の聞き取りやすさが格段にアップします。映像の完成度を上げる最も簡単で効果的な方法です。
風切り音や環境ノイズの影響
GoProの主な活用シーンは、アウトドアやスポーツ、旅行先での撮影。これらは風や環境音が避けられない場面ばかりです。走行中のバイクや山頂でのトークでは、内蔵マイクだと風音で声がかき消されがち。
外部マイクと風防を併用することで、不要なノイズを抑えながら話し声や自然音をしっかり収録できます。
音声が映像の質を決める

視聴者が動画に惹き込まれるかどうかは、音質にも大きく左右されます。特にVlogやレビュー、旅動画では、話し声が聞き取りやすいことが重要です。
音質が上がることで、映像により深みと説得力が生まれ、視聴者の満足度やチャンネル評価にもつながります。
GoPro対応マイクの選び方
接続方式(USB-C・3.5mmジャック・Bluetooth)

GoProに外部マイクを接続するには、以下の3つの方式があります。それぞれの特徴を理解し、自分に合ったタイプを選びましょう。
- USB-C接続:最新のHERO12などで対応。音質重視派におすすめ。純正アダプターが必要な場合があります。
- 3.5mmジャック:スタンダードな有線接続方式。メディアモジュラーなどが必要になりますが、安定した録音が可能です。
- Bluetooth接続:ケーブル不要で動きやすい。ワイヤレス収録に最適ですが、機種により制限があります。
編集部メモ:ランニングやバイク中の録音にはBluetooth、据え置き撮影には有線マイクが人気です。
対応機種との互換性

GoProには複数のモデルがあり、使用できるマイクやアクセサリーもそれぞれ異なります。
- HERO12 / HERO11 / HERO10:USB-C接続に対応。メディアモジュラーも使用可能。
- HERO9以前のモデル:外部マイク利用には専用アダプターが必須。
- MAX・Fusionなどの360°モデル:外部マイク対応が限定されるため注意。
購入前には、GoPro本体の機種と使用予定のマイクが互換性を持っているか必ずチェックしましょう。
指向性と集音性能

マイクは音を拾う方向性(指向性)によって適した使い方が異なります。以下の特徴を踏まえて、撮影スタイルに合うものを選びましょう。
- 単一指向性:前方の音のみを収録。話し声やナレーションに最適。
- 無指向性:全方向からの音を均等に拾う。自然音や複数人での会話向け。
- 双指向性:前後の音を拾うタイプ。インタビューなど対面形式におすすめ。
編集メモ:屋外Vlogには風に強い単一指向性マイクが定番。
GoProにおすすめの外部マイク7選
GoProでの撮影において、音声のクオリティは映像の魅力を引き立てる重要な要素です。ここでは、Vlog、旅行、スポーツ、モトブログなど、さまざまなシーンで活躍する外部マイクを厳選してご紹介します。
1. RODE Wireless GO II

- 特徴:ワイヤレス接続で高音質録音が可能。Vlogやインタビューに最適。
- 価格:¥18,364
- 購入先:Amazon公式サイト
RODE Wireless GO IIは、ワイヤレスでの高音質録音を実現するマイクシステムです。送信機と受信機がセットになっており、最大200mの通信距離を誇ります。Vlog撮影やインタビューなど、動きながらの撮影に最適です。内蔵メモリに録音データを保存できるため、万が一の音声トラブルにも安心です。
2. DJI Mic

- 特徴:コンパクトで軽量、最大250mの伝送距離。複数人の録音にも対応。
- 価格:¥7,700
- 購入先:DJI公式サイト
DJI Micは、コンパクトながら高性能なワイヤレスマイクです。最大250mの伝送距離を持ち、2人同時の録音にも対応しています。バッテリー寿命は最大15時間と長く、長時間の撮影にも安心です。Vlogやインタビュー、ライブ配信など、幅広いシーンで活躍します。
3. SHURE MV88+ ビデオキット

- 特徴:ステレオ録音対応で、音質にこだわるユーザー向け。
- 価格:¥29,155
- 購入先:Amazon公式サイト
SHURE MV88+は、ステレオ録音に対応した高品質なマイクです。スマートフォンとの接続も可能で、専用アプリを使って録音設定を細かく調整できます。Vlogや音楽収録、ナレーションなど、音質にこだわるユーザーにおすすめです。
4. SENNHEISER MKE 200

- 特徴:コンパクトながら高音質。風防付きで屋外撮影にも強い。
- 価格:¥11,091
- 購入先:Amazon公式サイト
SENNHEISER MKE 200は、コンパクトでありながら高音質を実現するマイクです。内蔵の風防とショックマウントにより、風切り音や振動ノイズを効果的に抑制します。屋外での撮影やVlogに最適です。
5. COMICA CVM-VM10II

- 特徴:コストパフォーマンスに優れ、初心者にもおすすめ。
- 価格:¥4,200
- 購入先:Amazon公式サイト
COMICA CVM-VM10IIは、手頃な価格ながら高性能なマイクです。アルミ合金製のボディで耐久性があり、付属の風防で風切り音も抑制します。初めて外部マイクを導入する方に最適です。
6. BOYA BY-MM1

- 特徴:手頃な価格で高音質を実現。初めての外部マイクに最適。
- 価格:¥3,500
- 購入先:Amazon公式サイト
BOYA BY-MM1は、コストパフォーマンスに優れたマイクです。コンパクトで軽量な設計ながら、高音質な録音が可能です。付属のショックマウントと風防で、ノイズを効果的に抑制します。初めて外部マイクを使用する方におすすめです。
7. EDUTIGE ETM-008

- 特徴:小型で持ち運びやすく、クリアな音質が特徴。
- 価格:¥4,980
- 購入先:Amazon公式サイト
EDUTIGE ETM-008は、コンパクトなサイズながら高音質な録音が可能なマイクです。無指向性のため、周囲の音を均等に拾うことができます。インタビューや会議録音など、幅広い用途に対応します。
💡 編集部より:迷ったらRODE Wireless GO IIがおすすめ。ワイヤレス&高音質で汎用性も抜群です!
GoProと外部マイクの接続方法
USB-Cで接続する
GoPro HERO10以降では、USB-C端子を活用した外部マイク接続が可能です。純正の「Pro 3.5mm Mic Adapter」を利用すれば、安定して音声を入力できます。
補足:USB-C対応マイクを直接挿せるモデルもありますが、安定性や電源供給の観点でアダプター経由を推奨します。
メディアモジュラーを使う
GoPro純正のメディアモジュラーは、3.5mmジャック・HDMI出力・拡張ポートを備えた専用ケース。市販のマイクと直接接続できるうえ、外部モニターや照明なども一体化可能で、Vlog撮影の幅が広がります。
POINT:メディアモジュラーは耐久性も高く、頻繁に撮影するユーザーにとって心強いアイテムです。
ワイヤレスで接続する
Bluetoothや2.4GHz帯の無線マイクを使えば、配線の煩わしさを気にせず収録ができます。特に動きの多いシーン(例:ツーリング、スノーボード、散策Vlog)で威力を発揮します。
ただし、対応機種が限られる点と、接続の安定性に若干の不安があるため、予備の録音手段も用意しておくと安心です。
外部マイク使用時の注意点
外部マイクの使用でより高品質な音声が収録できますが、以下の点に注意すると失敗が少なくなります。
防水性能の低下と対策方法

GoProの大きな魅力のひとつが高い防水性能ですが、外部マイクを接続するとその性能が損なわれることがあります。特にUSB-C端子やメディアモジュラーを使用している状態では、本体のシーリングが機能しなくなるため注意が必要です。
海や川辺、雨天での撮影を予定している場合は、専用の防水ケースを用意する、あるいは一時的にマイクの使用を控えるなど、環境に応じた判断が求められます。また、撮影後は必ず機材の水分をしっかり拭き取り、端子部分の劣化を防ぎましょう。
電源供給の必要性とバッテリー管理
外部マイクの中には、ファンタム電源やUSB充電を必要とするタイプもあります。特にワイヤレスマイクは送信機・受信機の双方にバッテリーが搭載されているため、電池切れが発生しやすい点に注意しましょう。
長時間撮影や移動を伴うVlogでは、予備バッテリーやモバイルバッテリーを携帯しておくと安心です。事前に使用するマイクのバッテリー持続時間を把握し、撮影の途中で切れないようスケジュールを調整することも大切です。
風防やウィンドジャマーの活用

野外での撮影や風の強い場所では、風切り音が音声を著しく損なう原因となります。これを防ぐために、マイクにはウィンドジャマー(毛羽立った風防)やスポンジタイプの風防を装着するのが基本です。
手軽に導入できる上に効果も高く、1,000円前後で購入できるものも多いため、1セット常備しておくと安心です。とくにトーク主体のVlogやレビュー動画を撮影する際は、視聴者の耳に心地よい音声を届けるためにも、こうしたアクセサリの活用を強くおすすめします。
よくある質問(FAQ)
Q:GoPro HERO12で使える外部マイクは?
A:HERO12ではUSB-C端子を利用して外部マイクを接続できます。
RODE Wireless GO IIやDJI Micなどが対応しており、安定した音質で録音可能です。
Q:ワイヤレスマイクの遅延はありますか?
A:高性能なワイヤレスマイク(例:RODE Wireless GO II、DJI Mic)ではほとんど遅延を感じませんが、Bluetooth接続では多少のラグが出る場合もあるため注意が必要です。
Q:外部マイク使用時の設定方法は?
A:GoPro本体の設定メニューから「音声入力」や「外部マイク」を選択することで、適切に認識・録音が行われます。使用するマイクにより設定項目が異なる場合があるため、取扱説明書を確認しましょう。
実際のユーザーの声(レビュー抜粋)
実際にGoProと外部マイクを組み合わせて使っているユーザーの声を紹介します。
製品選びや使い方の参考にしてください。
🗣️ 30代 男性・YouTuber
「Vlog用にRODE Wireless GO IIを導入。バイク撮影中の風音が激減し、声がしっかり聞こえるようになりました。ワイヤレスでコードも邪魔にならず快適です。」
🗣️ 20代 女性・動画クリエイター
「旅行VlogでDJI Micを使用。とにかく小さくて軽く、荷物にならないのが嬉しい。2人会話も自然に録れて、今では手放せません!」
🗣️ 40代 男性・ミュージシャン
「SHURE MV88+は音質が別格。空気感までしっかり録れるので、音楽の演奏シーンも満足のクオリティです。スマホにも使えて便利。」
まとめ|外部マイクでGoPro撮影の音質を劇的に向上
GoProの高画質映像を最大限に活かすためには、音声の質にもこだわることが大切です。外部マイクを導入することで、視聴体験が一段と豊かになり、撮影クオリティが大きく向上します。
おすすめマイクの比較表
マイク名 | 特徴 | 接続方式 | おすすめシーン | 価格目安 |
---|---|---|---|---|
RODE Wireless GO II | ワイヤレス2ch対応・長距離伝送 | USB-C / 3.5mm(アダプター経由) | Vlog・対談・外撮り全般 | 約¥18,000〜¥30,000 |
DJI Mic | 超小型・2人同時録音可・長寿命バッテリー | USB-C / 3.5mm | 旅行Vlog・二人撮影 | 約¥20,000〜¥28,000 |
SHURE MV88+ | 高音質ステレオ収録・スマホ兼用可能 | USB-C(スマホアダプター経由) | 音楽・ナレーション・商品レビュー | 約¥30,000〜¥35,000 |
SENNHEISER MKE 200 | 風防内蔵・軽量コンパクト | 3.5mm(モジュラー使用) | 屋外Vlog・旅撮影 | 約¥12,000前後 |
COMICA CVM-VM10II | 高コスパ・金属ボディ・基本性能◎ | 3.5mm | 初心者・屋外散策 | 約¥4,000〜¥5,000 |
BOYA BY-MM1 | 安価でも高音質・付属品充実 | 3.5mm | 入門者・自宅撮影・旅行 | 約¥2,000前後 |
EDUTIGE ETM-008 | 無指向性・小型・自然音に強い | 3.5mm | フィールドレコーディング | 約¥5,000前後 |
使用シーン別の最適なマイク選び
- トーク中心のVlog:RODE Wireless GO II / DJI Mic ─ 動きながら話すシーンで、ノイズを抑えて声をしっかり届けたい方に。
- 音楽収録やナレーション:SHURE MV88+ ─ 臨場感あるサウンドが求められる本格派に。
- コスパ重視・初心者向け:BOYA BY-MM1 / COMICA CVM-VM10II ─ 初めてのマイク導入や日常撮影にちょうどいい1本。
購入前に確認すべきポイント
- 接続方式と対応モデルの一致:USB-C/3.5mm/Bluetoothなど、ご自身のGoPro機種に合うか事前に確認を。
- 使用環境:屋外・屋内・水辺などの撮影シーンに適した設計か。
- マイクの指向性・耐久性:どの方向の音を拾うか、また携行性や素材の強さも見逃せません。
あなたのGoProが“撮れるカメラ”から“伝わるカメラ”に変わる──その鍵は、外部マイクの選び方にあります。
「もっと早く使えばよかった」と思える1本をぜひこの機会に手に入れて、撮影ライフをアップグレードしてください!